新型コロナウィルスに対するマスクの効果について

一時期全く手に入らなくなっていたマスクですが、最近は比較的容易にまずまずの適正価格で手に入るようになってきました。

マスクの効果について、当初は「自分が感染者であった場合、感染を広めないようにする効果は高いが、健康な人がマスクで感染を予防する効果は低い」と考えられていました。マスクの網目の大きさを考えた時に、それよりはるかに小さいウイルスは防ぎきれないと思われていました。ところがコロナの感染ルートとして飛沫感染が大きな割合を示していることがわかり、その後スーパーコンピューター「富岳」によるシミュレーションが発表され、「飛沫の吸い込みを予防する」という部分でもマスクは結構効果があることが明らかになりました。

 

 

 

 

添付する表は、豊橋技術科学大学が公表したものです。まずマスクをしていない人の吐き出し飛沫量を100%として、不織布マスクをすると20%になるとのことです。続いて布マスク、ウレタンマスクの順で、効果が落ちてきます。一方、吸い込み飛沫量についても、不織布マスクは30%に減らすことが明らかとなりました。

不織布マスクの効果が一番高いとの結果でしたが、不織布マスクは使い捨てであり、布やウレタンマスクは洗って再使用ができると、一長一短があります。ですから状況によってマスクを使い分けることが推奨されています。日常生活では布やウレタンマスクでよいですが、会議など人と会話する頻度が高まる状況では不織布マスクがお勧めとなるでしょう。

一方、テレビでよく見るマウスシールドはほとんど効果がないことが明らかになりました。まぁ、そうでしょうねぇという感じです。ちなみに医療従事者が付けているフェイスシールドは、マスクのかわりに使っているのではなく、飛沫が眼球に飛んでくることを予防するためにつけています。

 

 

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