新型コロナウィルス感染症の予防について

今やマスクが手に入らない状況で皆さんも困っておられると思います。ここは政府にリーダーシップをとっていただき、早急にマスクが出回るようにしていただきたいものです。
マスクは、咳やくしゃみによる飛沫及びそれらに含まれるウィルス等病原体の飛散を防ぐ上で高い効果を持ちます。咳やくしゃみ等の症状のある人は積極的にマスクを着用しましょう。
しかしながら、ご自身に咳などの症状がなく、「感染の予防」としてマスクを着用することについては誤解が多いようです。
感染対策が積極的に必要とされる医療現場や、乗り物など換気が不十分な場所など混み合った場所では感染予防策のひとつと考えられますが、屋外などでは相当混み合っていない限り、マスクを着用することによる予防効果はあまり認められていません。

 

そう、健康な人にとって感染予防について最も大事なポイントはマスクではないんです。
大事なのは手洗いとうがい、そして生活習慣を整え、睡眠をしっかりとって免疫状態を高めておくことです。
新型コロナウィルスに感染した場合も、約8割の人はちょっとした感冒症状で軽快していきます。約2割の重症化しやすい人とは、高齢者や基礎疾患のある人です。
ですから大切なのは、手洗いとうがいで感染をしっかり予防し、もしも感染したとしても基礎疾患をきちんとコントロールし、軽症なうちに軽快させることです。
高血圧や糖尿病で内服治療中だけど、調子いいから内服を時々忘れるとか、喘息治療中だけど最近吸入をさぼり気味っていうかた、ぜひご注意ください。

 

続いて、手洗いとアルコール消毒についてです。
やり方については、家庭用製品を扱われているサラヤさんのページを添付させていただきます。

サラヤさんのページ

基本的には、せっけんでの手洗いとアルコール消毒は同時に行う必要はなく、どちらか一方でよいとされています。
動画もわかりやすいですね。親指や手首の洗いも大切です。この手洗いのやり方は、我々医師が手術前やカテーテル検査前に行う手洗いと類似しています。
我々の手洗いは水で流す時、肘を下げて、流した水が肘から落ちるようにするんですけど、一般生活では服が濡れるのでそこまでは必要ありません。

 

新型コロナウィルスの感染形態は、飛沫感染と接触感染とされています。接触感染についてはアルコール除菌が有効です。
しかし、現在アルコール除菌製剤も手に入りにくくなっています。そこで使えるのが次亜塩素酸ナトリウムです。
次亜塩素酸?これは塩素系漂白剤、キッチンハイターなどのことです(テレビでは商品名は出せませんがここではわかりやすくするため、あえて記載させていただきます)。
これを薄めて使います。
希釈の仕方は目黒区のホームページを添付させていただきます。

目黒区のホームページ

これをつかって、ドアノブや水道の蛇口、テーブルなどを拭き掃除しましょう。クリニックでも頻繁に行なって消毒しています。
次亜塩素酸の使用では金属部分が錆びる危険性もあり、拭き掃除後水拭きするとよいでしょう。

 

新型コロナウィルス対策については、ひとそれぞれが正しい知識を持ち、冷静に対応していくことが必要であり、将来海外から「あの時の日本の対応はすばらしかった」と言われるように、皆さんで力を合わせ対応していきましょう。

当院へのお問い合わせやご質問、ご相談など
ございましたらご連絡ください。

082-247-1588

水曜・土曜は午後休診/日曜・祝日は休診

このサイトを共有する